泊まってもらおう

たまに旅館から出るとなんにもないという観光地があります。
昔の2時間ドラマでは温泉街の周りは賑やかで浴衣姿の人たちが行き交うような映像がありますが、今もそんな情景を実現しているところは、数えるほどと言っていいでしょう。

そんな数えるほどの場所に熊本の黒川温泉があります。ここは敢えて昔なつかしい温泉街を作ったといえます。
また、長崎の大型施設となると、海外からの宿泊客がハブとして使い、福岡や熊本や別府の観光地へと巡るようにしています。

中国からのクルーズ船は博多港がトップですが、長崎への寄港も全国2位の地位を築いているのです。

 

旅行客にとって、ホテルだけでなく周辺の町をブラブラと歩くのも楽しみのひとつ。
食事やお酒と財布の紐も緩むところ。
特に夜のお酒や食事には、お昼の倍以上の金額を使っても抵抗があまり抵抗を感じないものです。

日帰りのお客様よりも宿泊のお客様をターゲットにした街づくりをすることで、地域に落としてもらえるお金が増えるということです。

 

日本人は長期滞在型の旅行というのに慣れていません。それは旅行プランを作る側にもいえます。

欧米のリゾートというと長期滞在型が多く、リゾート地もそれに合わせた娯楽を用意しています。町そのものがリゾート地という発想のもと、観光に従事している人々やその町の造りも「リゾート」というものを良く考えているようです。

 

日本も温泉もあり、立派な宿泊施設もあり、長期滞在型へシフトしていくのは可能なはずです。
民泊に任せるのではなく、既存の宿泊施設も長期滞在型の商品を作っていくでしょう。
「長期」が「贅沢」という感覚から、リーズナブルな価格でのんびりと過ごすという感覚を大事にしてみるべきです。

日本の観光の感覚も改革の時がきたと考えてよいでしょう。